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介護職の男性は底辺?そう言われる理由と、誤解をほどく根拠を説明!男性向けの職場も!

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介護職 男 底辺 イメージ画像

「男で介護って、正直どう見られてるんだろう…」 ネットや周りの声で“底辺”なんて言葉を見かけると、腹が立つ一方で、どこか不安になることもありますよね?

でも、その評価はたいてい仕事の一部だけを切り取ったもの。

介護職は、専門性の高い素晴らしい職種で、収入がしっかり得られる将来性もあります。

この記事では、まず「底辺」と言われてしまう理由を冷静に整理し、その上で誤解をほどく根拠を説明します。

そして最後に、男性に向きやすい職場をしていますので、最後までゆっくりご覧ください。

✅ この記事でわかること

  • 介護職の男は底辺なのか?

  • 底辺と言われる理由

  • 実際には底辺ではない根拠

  • 男性介護職向けの施設紹介

結論:介護職の男性は底辺じゃない!

介護職の男性が「底辺」と言われるのは、仕事の一部(お世話・汚れ・賃金の印象)だけが切り取られて、専門性や責任が見えにくいからです。

しかし実際の介護は、利用者の状態を見立てて安全に支える判断の連続であり、尊厳・衛生・事故予防まで背負う専門職です。

賃金に課題がある職場は確かにありますが、価値が低いからではなく制度や職場差の影響が大きく、役割や資格で待遇は現実的に伸ばせます。

また「お世話は女性の仕事」という固定観念も事実ではなく、同性介助など現場では男性が必要とされる場面がはっきりあります。

この記事では、まず「底辺」と言われる理由を整理し、その後にそれを覆す根拠と、目的別に向きやすい職場を具体的に紹介します。

介護職の男性が「底辺」と言われる理由

このセクションでは、介護職の男性が底辺と言われるおもな理由を、4つに分けてわかりやすく解説します。

🔎簡単な仕事と思われやすい

介護の仕事は人手不足の印象が強く、求人も多いので「未経験でもすぐ働ける=誰でも就職できる仕事」と受け取られやすいです。

加えて、仕事内容が食事・入浴・排泄など日常生活の“お世話”として語られがちで、家族の手伝いの延長やマニュアル作業のように見え、「特殊な技能や技術がなくてもできる」と誤解されることがあります。

さらに、資格がなくても補助から始められる職場もあるため、専門性よりも“人手の穴埋め”のイメージが先に立ってしまいます。

🔎賃金が安いイメージが強い

介護職の賃金が低いと言われるのは、単なる印象だけではありません。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和5年)」では、一般労働者の「きまって支給する現金給与額」は産業計で月318.3千円。

これに対して職種「介護職員(医療・福祉施設等)」は月256.4千円で、平均との差は約6.2万円あります。

賞与は含まれない指標ですが、数字として“見劣り”が起きやすいのは事実です。

【参照:厚生労働省 介護人材の現状と対応等について

🔎汚れ仕事という偏見

介護の仕事は、排泄介助や入浴介助、清拭(体を拭くケア)など、どうしても「汚れ」や「におい」と隣り合わせの場面が出てきます。

人は本能的に排泄や体液に抵抗を感じやすいため、「大変そう」「自分には無理」と距離を取りたくなりがち。

その気持ちがそのまま『汚れ仕事=下に見ていい仕事』という偏見につながることがあります。

また、外からはこうした場面だけが強く印象に残りやすく、介護の仕事全体が“きつい・汚い”のイメージで語られやすいのも理由の一つです。

🔎「お世話は女性の仕事」という偏見

介護や家事は長いあいだ「家庭の中で女性が担うもの」と見られやすく、ケアの仕事そのものが“補助的”に扱われてきた面があります。

その名残で、介護を職業として選ぶ男性に対しても「男がやる仕事じゃない」「介護を選んだのは何か理由があるはず」といった先入観が生まれがちです。

さらに男性が少数派の職場では、良くも悪くも目立ちやすく、一部の印象が全体の評価にすり替わってしまうこともあります。

これらの理由から、介護職の男性は底辺と言われることがあるのです。

介護職の男性が“底辺”ではない、その根拠!

ここからは、前の章で挙げた「底辺と言われる理由」を、一つずつ現実の仕事の中身でひっくり返していきます。

📚「簡単な仕事」ではない|専門性がある

介護は“お世話”に見えやすいですが、実際の現場は「安全に、尊厳を守りながら、本人の力を活かして支える」仕事です。

食事ひとつ取っても、むせ込み・誤嚥リスク、体調、飲み込みの状態、姿勢、声かけのタイミングで結果が変わります。

入浴や移乗も同じで、やり方を間違えると転倒や骨折につながるため、状況判断と技術が欠かせません。

外から見えにくいだけで、経験がそのまま質に出る本格的な専門職です。

📚「賃金が安い=価値が低い」ではない|賃上げ傾向も

たしかに賃金が低い職場があるのは事実です。

ただ、それは「仕事が簡単だから安い」というより、介護報酬(制度)や法人の運営方針、加算の取り方、評価制度によって差が出やすい構造が大きいです。

だから同じ介護でも、事業所によって待遇に幅があります。

また国も処遇改善加算などで賃上げを後押ししており、“低いまま放置されている仕事”ではありません。

課題はあるが、価値が低い仕事という結論にはなりません。

📚「汚れ仕事=下」ではない|尊厳・衛生・安全を守るケア

排泄や清拭は確かに汚れやすい場面ですが、そこで求められるのは「人としての尊厳を守る配慮」と「衛生・感染対策」を同時にやり切る力です。

本人が恥ずかしさを感じない声かけ、肌トラブルや褥瘡の予防、観察、記録、再発防止まで含めると、単なる作業ではありません。

汚れやすい場面ほど、丁寧さと判断が必要。
だからこそ“下”ではなく、むしろ責任の重い仕事です。

📚「お世話は女性の仕事?」|男性が必要な場面も!

ケア=女性という固定観念は根強いですが、現場では男性職員がいることで助かる場面が確実にあります。

たとえば同性介助を希望する利用者への配慮体格差がある方の安全な移乗トラブル時の対応など、チームとしての選択肢が増えます。

大事なのは性別ではなく、その人が安心して生活できる支援ができるかどうか。

介護は女性だけの仕事ではなく、男性がいて当たり前の仕事です。

📚待遇は伸ばせる!|現実的に伸ばす道筋も

「介護は稼げない」は半分本当で、半分は誤解です。

統計上、介護職の賃金が全産業平均より低めに出やすいのは事実ですが、介護は“資格×役割×勤務形態×法人”で差がつきやすく、動き方次第で待遇は上げられます。

王道は、

介護福祉士を軸にリーダー・主任など役割を持つ
②夜勤など手当が付く働き方を選ぶ
③処遇改善などの加算をきちんと取れている法人を選ぶ
④サ責・相談員・ケアマネなど調整系へ広げる

の4つです。

ただ、ITなどと比べて“青天井”に伸びる職種ではないのも現実です。

だからこそ、収入を伸ばすなら「役割が上がるポジション」や「調整・管理側」へ段階的に寄せていくのが現実的です。

参考:【厚生労働省令和6年度 介護従事者処遇状況等調査(概要)

厚生労働省令和5年 賃金構造基本統計調査(結果)」】

【底辺と言わせない!】男性介護職向け介護の職場

最後に、底辺と言われたくない男性向けの介護の職を、タイプ別に4つに分けて紹介します。

🎯排泄や汚れ仕事が苦手な人向け|身体介護の少ない職場

「介護=汚れ仕事」という偏見に引っ張られやすい人ほど、まずは“身体介助の比率が低い/役割が介助中心になりにくい”職場を選ぶと働きやすくなります。

✔️福祉用具貸与・特定福祉用具販売事業所

福祉用具貸与・特定福祉用具販売(福祉用具事業所)は、福祉用具の提案・調整が中心の仕事。身体介助は基本ありません。

利用者様へ福祉用具や住宅改修などによる支援で、生活改善を行うため、直接の効果がわかりやすく、やりがいも感じられます。

また、通所介護や施設サービスのように定員のない事業であり、成績により収入アップも見込める職種です。

✔️機能訓練型デイサービス

機能訓練を中心にサービスを提供するデイです。

事業所によって差はありますが、半日型であれば、入浴や食事のサービスを提供せず、機能訓練をメインに支援していることが多い傾向です。

そのため、比較的元気な高齢者の利用が多く、身体介護がかなり少ない職場と言えるでしょう。

なお、私の経営しているデイはこの形で、入浴や食事はなく、排せつ介助もほとんどありません。

そのためスタッフの仕事は、「送迎」「運動マシン等のセッティング」「集団体操の指導」がおもとなっています。

🎯収入を上げたい人向け|手当が付きやすい職場

底辺と言われないぐらい“しっかりと収入を得たい”という人向けの職場は以下のとおりです。

✔️特別養護老人ホーム

特養は夜勤がある職場が多く、夜勤回数で年収が上がりやすくなっています。

厚労省の調査(2024年9月時点)では、介護職(常勤・月給)の平均給与額は全体338,200円に対し、特養は361,860円と高め

また、運営は社会福祉法人が多く、比較的体制が整っている職場が多い傾向です。

介助量は多い分、技術・事故予防・連携が鍛えられ、リーダー職でも収入を上げられます。

【参照:令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要(案)

✔️特定施設(有料・サ高住等)

厚労省調査(2024年9月・常勤月給)では、介護職の平均給与額は全体338,200円に対し、特定施設は361,000円と高水準です。

その背景は、夜勤手当に加えて、有料ホームは入居一時金(前払金)や利用料など“介護保険”の収入を設計でき、さらに手厚い人員配置分を上乗せ介護サービス利用料として回収できる仕組みがあるためです。

 ただし価格帯・運営方針の幅が大きく、給与が高くない施設もあるため注意が必要です。

【参照:令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

🎯将来性を求める人向け|判断・連携が鍛えられる職場

将来性を重視するなら、判断・連携・観察が求められる職場が向きます。

✔️老健・通リハ

老健や通所リハ(デイケア)のように医療・リハと連携する職場では、状態を捉える視点が増え、記録や申し送りの質が上がります。

専門性が外からも説明しやすく、転職でも評価されやすい“つぶしが利く経験”になりやすい点が強みです。

✔️小規模多機能型居宅介護支援

小規模多機能型居宅介護支援は「通い・訪問・泊まり」を同じ事業所で支えるため、同じ利用者を多面的に理解しやすく、対応の引き出しが増えていきます。

幅広い場面を経験できるので、将来的にどの領域に進んでも強い基礎になります。

🎯安定を求めたい人向け|規模が大きく制度が整った職場

安定を求めるなら、サービス種別よりも「運営法人の規模・仕組み」が鍵です。

✔️大手法人が運営する通所(デイ)/入所(特養・老健)/訪問系

大手法人が運営する通所(デイ)/入所(特養・老健)/訪問系は、研修・OJT、評価制度、休暇、異動・配置転換などが用意されやすく、長く働きやすい傾向があります。

仕組みが整っている職場ほど「男だから力仕事」という固定化が起きにくく、偏見ストレスも減らしやすい、というのが選択理由です。

介護職の男性は底辺?まとめ

✅ この記事のまとめ

  • 介護職の男性が「底辺」と言われるのは、仕事内容の一部だけが切り取られやすいから。

  • 実際の介護は、安全・尊厳・衛生・事故予防を担う判断の連続で、専門性が高い。

  • 賃金が低い職場はあるが「価値が低い」わけではなく、制度や法人差の影響が大きい。

  • 排泄や清拭は“汚れ仕事”ではなく、尊厳と感染対策を守る責任の重いケア。

  • 「お世話は女性の仕事」という偏見は誤りで、同性介助など男性が必要な場面がある。

  • 待遇は資格×役割×勤務形態×法人で伸ばせるが、青天井ではない現実もある。

  • 収入を上げたいなら、特養・特定施設など手当が付きやすい職場を選ぶのが有効。

  • 目的別に職場を選べば、偏見に振り回されず納得して働ける道が見つかる。