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【働きたい人向け】機能訓練型デイサービスとは?仕事内容や向いている人を解説!

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機能訓練型デイサービス イメージ画像

機能訓練型デイサービス(リハビリ特化型デイ)は、運動や個別機能訓練を中心に提供するデイサービスです。

特に「午前・午後の2部制(半日型)」は、食事や入浴がないことが多く、働き方や仕事内容も一般的なデイと少し違います。

この記事では、サービス内容・各職種の仕事内容・一日の流れを整理しつつ、メリット・デメリットや向き不向きもまとめました。

就職前の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

この記事で分かること
機能訓練型デイサービスとは?
サービスと各職種の仕事内容
働くうえでのメリットデメリット
合う人、合わない人

機能訓練型デイサービスとは?サービスや職種は?

ここでは、機能訓練型デイサービスの概要、サービスの内容、働いている職種とその仕事内容、一日の流れを解説します。

まずは機能訓練型デイサービスとはどういったものなのか確認してみてください。

機能訓練型デイサービスの概要

まずは機能訓練型デイの概要について触れておきます。

✅機能訓練型デイサービスは機能訓練に特化している

機能訓練型デイサービスとは機能訓練を中心にサービスを提供するデイサービスのこと。

介護保険サービスの中に「機能訓練型デイサービス」があるのではなく、機能訓練に特化しているデイサービスの通称が「機能訓練型デイサービス」です。

このデイは、利用者の方が在宅生活を続けられるよう、転倒予防や体力維持を“短時間で効率よく”支援するのが特徴です。

✅半日型が主流・食事や入浴はない場合が多い

機能訓練型デイサービスは、午前・午後の2単位で運営されることが多く、「運動・個別機能訓練」を中心に提供します。

この場合、食事や入浴がないことが多く、スタッフの仕事は、送迎・バイタル確認・体操・訓練・記録が主となります。

また、運動中心なので比較的軽度の利用者が多く、身体的な介護は少なめです。

サービスの内容

それでは具体的なサービス内容を見ていきましょう。

機能訓練型デイのサービス内容一覧
送迎(乗降介助・安全確認を含む)
到着時の健康チェック(バイタル、体調確認)
準備体操・集団体操
個別機能訓練(計画に基づく訓練)
マシン運動・筋力トレーニン
水分摂取の促し・休憩対応
口腔体操(実施している場合)
記録・申し送り・家族/ケアマネへの共有

それでは一つひとつ解説していきます。

✅送迎(乗降介助・安全確認)

送迎では、送り迎えの運転に加えて、車までの移動や乗り降りの介助まで行います。

半日型の場合は午前と午後で入れ替えがあるので、送迎が1日に何度かあります。

✅到着時の健康チェック

体温や血圧、脈拍などを測り、合わせて顔色や息切れ、痛みがあるかなどを確認します。

機能訓練型は運動がメインになるため、ちょっとした体調の変化にも気づいて、無理せず調整することが大事です。

もし何か気になることがあれば、その日の運動内容を加減するようにします。

✅準備体操・集団体操

運動前に準備体操を行います。

椅子に座ったまま首や肩、足首などをゆっくり動かして、無理のない範囲で体を温めていきます。

またセラバンドやボールなど道具等を使用しながら集団体操も行います。

体操は、介護職、看護職、リハビリ職などが協力して行いますが、介護職が担当することが多い傾向です。

✅個別機能訓練(計画に基づく訓練)

おもに機能訓練指導員が担当します。

指導員は、作成した計画書をもとに、利用者さん一人ひとりの目標に合わせて、運動や動作練習を行います。

内容としては、立ち上がりの練習や、歩く練習、バランス練習などが中心になります。

✅マシン運動・筋力トレーニング(導入している場合)

マシンがある事業所では、機械を使って安全に筋力を動かしてもらいます。

スタッフは、座る位置を整えたり、姿勢が崩れないように声をかけたり、回数や負荷が合っているかを確認したりするイメージです。

動作中は、痛みが出ていないか、息が上がりすぎていないかを見守ります。

✅水分摂取の促し・休憩対応

機能訓練型ではしっかり運動するため、水分補給と休憩はとても大切です。

スタッフは、水分をすすめたり、飲めているかを確認したり、疲れが出ていないか様子を見たりします。

息が上がっている、顔色がいつもと違う、ぼーっとしている、などがあれば、早めに休んでもらって、必要に応じて看護職へ共有します。

✅記録・申し送り・情報共有

最後に記録と申し送りです。
ここは「その日どうだったか」を、次につなげるためのお仕事です。

体調(バイタルや様子)、行った訓練内容、途中で痛みやふらつきがなかったか、休憩の回数が多かったかなどを、簡潔に残します。

⚠️レクリエーションはある?

ちなみにレクリエーションですが、時間が限られている機能訓練型デイでは、あまり取り入れていない事業所が多い傾向です。

レクリエーションが苦手な方には向いているかもしれません。

どんな職種が働いている?仕事の内容は?

半日型の機能訓練型デイサービスは、食事や入浴が基本ない分、仕事の中心は「体調確認」「運動・訓練のサポート」「生活動作介助」です。

ここでは、職種ごとに“普段何をするのか”をシンプルに説明します。

✅介護職の仕事内容

介護職は、利用者さんが安全に動けるように、場を整えて見守る仕事が中心です。

まず送迎では乗り降りのサポートや車内の見守りを行い、到着後は席への誘導や準備の手伝いをします。

体操や訓練中は、移動の介助、マシンへの負荷や回数の設定、体操の進行などを行います。

また、途中でトイレ誘導や水分の声かけもにも入ります。

✅看護職の仕事内容

看護職は、利用者さんが運動しても大丈夫かを体調面から確認し、必要に応じて調整する仕事です。

到着時にバイタル測定や聞き取りを行い、普段との違いがないか確認します。

運動中も顔色や息切れ、気分不良がないかを見守り、無理がありそうなら休憩を入れたり、運動量を軽くしたりします。

内服の管理や傷の処置などはあまりない場合が多く、運動の補助などを介護職と協力して行います。

✅機能訓練指導員の仕事内容

機能訓練指導員のおもな仕事は、個別機能訓練計画書の作成、運用、実施です。

訓練計画を立て、それに沿って、歩行、立ち座り、バランス、筋力トレーニングなどを実施します。

少人数スタッフの場合が多いので、基本的な指導員の仕事以外に、送迎やトイレ誘導など、他職種の仕事も協力して行うことがあります。

✅その他の職種の仕事内容

このほか機能訓練型デイには、管理者、生活相談員、事務員、送迎ドライバーなどが働いています。

生活相談員は、利用相談、契約、利用日の調整、家族やケアマネとの連絡調整が中心。

送迎ドライバーは運転を担当し、事業所によっては乗り降りの見守りや介助を手伝います。

事務職は電話対応や書類管理、請求業務などで運営を支えるのが仕事です。

機能訓練型は少人数で運営していることが多いので、複数の職種を兼務することもあります。

一日の流れ(午前・午後2部制)

事業所で違いはありますが、半日型の“よくある流れ”は次のイメージです。

午前の部
8:15〜 送迎開始/受け入れ準備
9:00〜 到着/バイタル・体調確認
9:15〜 準備体操
9:30〜 個別訓練・集団体操
11:30〜 休憩・水分/歓談タイム
12:10〜 終了、送迎

 

午前の部
12:45〜 送迎開始/受け入れ準備
13:30〜 到着/バイタル・体調確認
13:45〜 準備体操
14:00〜 個別訓練・集団体操
16:00〜 休憩・水分/歓談タイム
16:40〜 終了、送迎、片付け、翌日準備、記録

機能訓練型デイサービスとは?メリットや向いている人

ここでは、機能訓練型デイへの就職の判断材料として、メリットデメリット、向いている人や向いていない人を紹介します。

働くメリットやおすすめポイント

ではまず働くメリットとおすすめするポイントを解説します。

✅夜勤がなく、生活リズムを整えやすい

機能訓練型デイは基本的に日中のサービスなので、夜勤はありません。

介護の仕事を長く続けるうえで、生活リズムが安定するのは大きなメリット。

体調管理がしやすく、家庭や自分の予定が調整しやすいのも魅力です。

✅入浴・食事が基本ないため、身体介助の負担が少ない

半日型なら入浴や食事がない場合が多いため、スタッフの身体的負担は少なめです。

移動介助やトイレ誘導はありますが、身体介護の内容は、他の介護施設に比べて軽い場合が多いです。

✅機能訓練の視点が身につき、介護の“引き出し”が増える

ここは機能訓練型の一番の魅力だと思います。

日々の業務の中で、歩き方、立ち上がり方、姿勢、疲れ方などを自然と見るようになり、「どうすると安全に動けるか」「どう声をかけると動きやすいか」といった視点が身についていきます。

介護職としての観察力や関わり方の幅が広がるので、今後どの現場に行っても活きると思います。

✅利用者さんの変化が分かりやすく、やりがいにつながりやすい

機能訓練型デイは、歩行が安定したり、動作ができるようになったりと、利用者の方の変化を感じやすい現場です。

継続して関わる中で「できることが増える」瞬間に立ち会えると、それがやりがいに繋がります。

✅段取り力が身につき、現場を回す力が鍛えられる

午前・午後で入れ替えがある半日型は、準備・誘導・訓練・帰宅準備を時間内に組み立てる必要があります。

慣れるまでは時間に追われるように感じますが、経験を積むほど仕事の流れが整っていきます。

結果的に、どの職場でも役立つ“段取り力”が身につきやすいです。

働くデメリットや注意点

つづいてデメリットと注意点です。

✅送迎の回数が多く忙しさを感じるかも

午前・午後それぞれで送迎があるため、送迎の比重が高くなりやすいです。

特に、昼の送迎は、午前の方の送りと午後の方の迎えが重なるため、注意が必要!

運転担当がいなかったり、休憩のシフトが整っていなかったりすると、昼休憩があまりとれない可能性があります。

送迎の負担や休憩のとり方などは確認が必要ですね!

✅入れ替えが早く、落ち着いて関わる時間が短くなりやすい

半日型は時間が短い分、利用者さんとじっくり話し込む時間は取りにくい面があります。

「ゆっくり寄り添いたい」というタイプの方は、慣れるまで物足りなさを感じるかもしれません。

✅運動が中心なので、安全管理の意識が常に必要

機能訓練がメインのため、ふらつきや疲労、痛みなどへの気づきがとても大切です。

利用者さんが頑張りすぎる場面もあるので、声かけでペースを落としてもらうなど、常に安全を意識して見守る必要があります。

✅職場によって回し方の差が大きく、当たり外れを感じやすい

同じ半日型でも、マシン中心の職場もあれば、歩行や生活動作を丁寧に見る職場もあります。

職員配置や利用者層、方針によって忙しさや求められる役割が変わるので、見学や求人情報で“何を大事にしている事業所か”を確認しておくのが安心です。

✅給与が低めになりやすい

機能訓練型デイは給与が低めになりやすい傾向があります。

まずデイサービスは他の介護サービスに比べて給与が低め。

公的統計の介護職員の平均給与額を確認すると、

  • 全サービス平均が月338,200円
  • デイサービスが月294,440円

となっており、デイは全体平均より43,760円/月も低めに出ています。

「参照:厚労省令和6年度 介護従事者処遇状況等調査

さらに、機能訓練型デイ(半日型)は、

  • 軽度の方の利用が多く1人あたりの単価が低い
  • 小規模にもかかわらず機能訓練指導員等で人件費がかかる
  • 送迎回数が多く(車両費・人件費)がかかる

など、デイサービスの中でも低くなる傾向があります。

ここからは、今説明した機能訓練型デイのメリットとデメリットを踏まえて、働くのに向いている人と向いていない人を紹介します。

働くのに向いている人

✅機能訓練にしっかり関わりたい人

機能訓練を通して「できることを増やす支援」がしたい方には、とても向いています。

機能訓練型デイは、歩行や立ち座り、バランスなど生活に直結する動きを、利用者さんと一緒に練習していく場面が多いです。

たとえば運動が好きな方やスポーツ経験がある方は、声かけやサポートで動きが変わる面白さを実感しやすいと思います。

✅身体への負担を減らして、長く介護の仕事を続けたい人

身体介護の負担を抑えながら介護の仕事を続けたい方にも向いています。

半日型は食事・入浴が基本ないため、入浴介助が続くような働き方になりにくいです。

もちろん移動介助やトイレ誘導はありますが、

「腰にくる介助が毎日続くとつらい」
「体力に不安がある」
「ケガ明けで無理ができない」

といった方でも比較的働きやすい職場が多い傾向があります。

✅夜勤なし・日中中心で、生活リズムを整えながら働きたい人

生活リズムを崩したくない方、夜勤が難しい方にも合います。

特に、ご家庭がある方や子育て中の方にとって「決まった時間で働ける」ことは、就職先として選びやすいと思います。

職場によっては土日が休みのところもあるので、家族の予定と合わせたい方にも向きやすいですね!

✅レクリエーションが苦手な人

レクリエーションが苦手な方でも働きやすいです。

機能訓練型はレクよりも運動・訓練が中心の運営が多く、「盛り上げ役」より「安全に動いてもらうサポート」がおもな仕事。

もちろん声かけは必要ですが、企画や司会で場を回すことが負担になりやすい方は、気持ちが楽になるケースがあります。

働かない方が良いかも?な人

✅ゆっくり寄り添って話す時間を最優先にしたい人

利用者さんと長めに会話をして、関係づくりをじっくり深めたい方には、合わないかもしれません。

機能訓練型デイは、午前・午後の入れ替えがあり、時間も短いため、落ち着いて関わる時間を十分に取りにくい場合が多いです。

「会話の時間が一番のやりがい」というタイプの方は、物足りなさを感じるかもしれません。

✅安全管理に気を張りすぎて、ストレスがたまりやすい人

運動が中心のため、ふらつき・痛み・息切れなどの変化に常に目を配る必要があります。

まじめな方ほど「転倒させたらどうしよう」と気を張りすぎてしまい、気持ちが疲れてしまうことがあります。

安全はチームで守るものとはいえ、「ずっと緊張してしまう」「注意し続けるのがしんどい」と感じやすい方は、負担が大きくなりやすいです。

✅とにかく給与が高い職場を最優先にしたい人

給与水準を最優先にするなら、機能訓練デイより、別の形態を検討した方がよいかもしれません。

公的統計を見ると、介護職員の平均給与額は、通所介護よりも介護老人福祉施設(特養)特定施設入居者生活介護(介護付き有料など)介護老人保健施設老健のほうが高めに出ています。

「まず収入を上げたい」が最優先の方は、こうした入居系が良いのではないでしょうか?

「参照:厚労省令和6年度 介護従事者処遇状況等調査

✅週5日ペースの勤務(連勤)がしんどい人

デイ系は、夜勤がない代わりに「週5日ペースで日中勤務が続く」働き方になりやすいです。

夜勤ありの施設だと勤務の組み方によっては間に休みが入りやすいですが、デイはカレンダー通りの出勤が多め。

連続勤務が続くと集中力が落ちやすい方や、こまめに休みを挟みたい方は、勤務形態そのものが合わない可能性があります。

機能訓練型デイサービスとは?まとめ

この記事のまとめ
機能訓練型デイは「機能訓練に特化したデイ」の通称
半日型(午前・午後2部制)が多い傾向
食事・入浴がない事業所が多い
サービスは送迎、健康チェック、体操、個別訓練が中心
介護職は送迎・誘導・見守り・体操進行を担う
看護職は体調確認と運動中の見守りが中心
指導員は計画作成と訓練実施が主な役割
夜勤なし等の利点もあるが、送迎負担や給与面の注意も